2013.6.4 第15回 STOP TPP!! 官邸前アクション

 6月4日(火)午後6時から8時まで、15回目の「STOP TPP!! 官邸前アクション」を開催しました。

 北海道・茨城・埼玉から忙しい田畑の仕事の合間を縫って農業従事者の方々にもご参加いただきました。ほかにも医師、築地市場、会社員そのほか沢山の方々にスピーチやコールをしていただき、参加者130人で官邸に向け「農業潰し、医療を壊し、雇用を減らし、食の安全を奪うTPPはいらない、公約破りは許さない」と声を上げました。
 政府はTPP交渉に参加表明をしましたが、実際の交渉は「国益を守る」という言葉とはかけ離れた状況です。ペルー・リマでのTPP交渉会合に参加した、内田聖子(PARC)が交渉の現場の様子や各国の反対市民運動の様子を報告しました。詳しくは翌日のIWJインタビューで報告とのことでしたので、こちらもぜひご視聴ください。http://iwj.co.jp/wj/open/archives/83292
 またこの日は、参院選の公示日1ヶ月前ということもあり、今回の選挙がTPP参加への大きな節目になることは明らかであるため、安部芳裕(プロジェクト99%)より各政党のTPPへのスタンスと解説を行いました。

 アメリカの議会に働きかける運動もあります。まつだよしこ(TPPって何?)は、アメリカの議員に自民党の決議文と農林水産委員会の決議文を英訳して送り、日本がTPPを丸呑みする気はないことを伝える署名運動を紹介しました。(予定の3000筆が集まったので一旦締め切りましたが、もう一度まとめるとのこと。署名希望の方はこちらのサイトをご覧ください。http://notpp.jp/ )
 毎回おなじみの「サルでもわかるTPP」では、安田美絵が1994年に始まったNAFTAで国民食ともいえるとうもろこしの関税をなくされたメキシコの国民の暮らしが、どんなに苦しくなったかを訴えました。胸が痛くなる話です。
 もう一つ先行事例ですが、埼玉県の農業の方が、養蚕業と関税撤廃の話をされました。1962年に絹の関税が撤廃されるまでは、埼玉県に2万戸もあったという養蚕農家。稲作する農家より裕福なうちが多かったといいます。関税撤廃の反対運動のときは、「養蚕は天皇家を支えているのだから、本当にはなくならないだろう」といっていた養蚕農家が、2年ほどは持ちこたえたが次第に立ち行かなくなり、72年から輸入品の数量制限がなくなると、畑や山は荒れ放題、今では埼玉県で50軒ほどしかなくなってしまいました。関税をなくしたら、農業は終わる・・・それで困るのは、国民みんなです。

【新聞】

●日本農業新聞

TPPいらない 官邸前で訴え (2013/6/5)
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=21405 

 

●しんぶん赤旗

TPP反対 命守ろう 首相官邸前アクション 紙参院議員、吉良氏訴え

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-06-05/2013060515_02_1.html

 

●新聞「農民」

“たたかいはこれからだ” STOP TPP!! 16回目の官邸前行動

http://www.nouminren.ne.jp/newspaper.php?fname=dat/201306/2013061702.htm

 

【ウェブジャーナル】

●IWJ

2013/06/04 「食糧自給率が低い中、TPP参加は食糧増産と逆行する」 ~STOP TPP!! 官邸前アクション
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/83171 

告知文

TPP交渉参加に猛進する自民党政権を許さない! TPP参加NO!

STOP TPP!! 官邸前アクション


 2012年3月のTPP交渉参加表明以降、自民党は「とにかく交渉参加を」と、まい進してきました。
 しかし、4月の「日米事前協議」での日本の大幅な譲歩の結果は、日本が交渉に参加しても何も勝ち取れないばかりか、私たちの暮らしのすべてにかかわる広い範囲での交渉では「害」ばかりであることが明らか になりました。全国では反対や懸念の声がますます高まっています。
ところが自民党政権は、公約破りをしたことや、これらの不利な交渉内容について一切顧みず、7月のTPP交渉へ何とか入ることをめざしてきました。
 しかし仮に日本が交渉参加できたとしても、最短で7月23日以降です。交渉の最終日の2,3日だけ参加しても日本には何の主張もできないに等しく、また交渉に入るまではこれまで決まった条文テキストも一切見ることができないのです。
 私たちは、改めて、TPP交渉参加撤回を求め、また自民党の公約破りを糾弾するため、毎月恒例の官邸前アクションを行います。

●日時:2013年6月4日(火)18:00~20:00
●場所:首相官邸前(国会記者会館側)

●アピール内容
1.ペルー・リマでのTPP交渉会合報告
2.米国議員に日本から訴えよう!―手紙キャンペーン―
3.サルでもわかるTPP「NAFTAでメキシコはどう変わった?」
4.参加者一言アピール! ※参加者による1分スピーチ
5.その他、ゲストスピーカー・国会議員によるアピール  など

【6月以降の官邸前アクションの予定】
★7月2日(火)18:00~20:00 官邸前アクション
★7月7日(日)16:00~18:00 選挙前緊急拡大行動@新宿
※変更する場合もありますので必ず事前にウェブサイトでご確認いただくか、主催者へお問い合わせください。

【主催・お問合せ】STOP TPP!! 官邸前アクション実行委員会